拝啓 四十路の君へ〜10年の婚活の軌跡〜

こんにちは。
マルコです。


コメント返信しました〜!
遅くなってごめんなさい_|\○ _


ブログランキング参加してます。
ポチしてくれたら調子に乗ります。

人気ブログランキングへ






続きです。




竹野内さんは奥さんに対する思いをちゃんと話してくれました。



感謝してること、尊敬してること。







竹野内 「でも、マルコちゃんに出会うずっと前からもう別々に暮らした方がいいんじゃないかって話し合いはずっとしてたんだよ。ほんとに、マルコちゃんは関係なく」





この頃には、マルコも落ち着きつつありました。





竹野内 「俺は奥さんでも、お母さんになっても、夫婦は夫婦でありたかった。でも、奥さんはお母さんになったら夫婦ってより家族って感じになって……よく、わかんないよね…」





わかるような、わからない話しでした。
竹野内さんは言葉を選んで話してくれているのがすごくわかりました。




マルコ 「ねぇ、もういいよ」

竹野内 「よくない、ちゃんと聞いて」









マルコ 「…聞いたら、何か変わるの」





竹野内 「…」



マルコ 「竹野内さんが、結婚してること、子供がいること、変わるの?」




竹野内 「…変わらないけど…」







そこまで話して、わたしの家に着きました。



竹野内さんは約束通り車を止めました。






竹野内 「ごめん、本当にごめん」


ギュッとハンドルを握ったまま謝る竹野内さんを見ていると、心臓の奥がぎゅーーーっとなって、苦しくなりました。


竹野内 「…待っててなんて言わないけど、頑張るから…」




マルコ 「ねぇ、もういいよ。もうほんとにやめて」









正直に言えば。






本当は、そのまま付き合っていたかった。





竹野内さんの言う通り、何も知らないまま離婚して、そのまま何も知らずに付き合っていきたかった。

















でもこの気持ちを少しでも出してしまうことは絶対ダメだと、バカなマルコでもわかった。

この橋は絶対に渡っちゃいけない橋。






最悪な嘘がバレて、最悪な男なのに、

この時のマルコは、


もう二度と彼に会えなくなることが悲しくて悲しくて仕方なかった。







マルコ 「じゃあね」




車を降りて、家に駆け込んだ。



人生一、最悪な誕生日。

こんにちは。
マルコです。

昨日間違えて2連投しちゃいましたσ)>ω<*)テヘ
慌てて続き書いてるなうであります。

思い出すのも嫌だった記憶なので、なかなか進みません(笑)


ブログランキング参加してます。
ポチしてくれたら調子に乗ります。

人気ブログランキングへ









家を素通りし、そのまま車を走らせる竹野内さん。





マルコ 「帰ります」


竹野内 「…帰ったら、もう会わないんでしょ?」

マルコ 「会わないです」





最近ようやく抜けてきた敬語が、自然と戻っていました。





竹野内 「…嫌だよ…」

















嫌だよ…じゃねぇよ。
嫌なのはこっちだよ。
なんなんなんなんなんなんだよ。
一体なにがどうなってそうなったよ。


なんで「俺結婚してるよ」の一言が言えないんだよ。
言いにくいことも言わなくていいことも言うくせに。



めんどくさいくらい自分持ってて、
めんどくさいくらい正義感が強くて、

でもいつも、




優しい人。






だと、思ってた。

でも違った。
全然違った。







わたしのことを理解して、優しくして、時には叱ってくれて、包み込んでくれていると思ってた。



全部、




全部全部全部全部、






嘘だった。













悲しいのと、悔しいのと、罪悪感と、怒りと、


あとなんだろうな。


喪失感と。







竹野内さんの一言で、マイナスの感情でぐちゃぐちゃになって、爆発しそうでした。






マルコ 「嘘つき。早く家に帰れ…」





でも、何一つ言葉にできませんでした。

自分の感情をうまく言葉にできない。
初めてのことでした。


いつでもズバズバ言いすぎるくらい言うくせに、なんででしょうね。

この時は一刻も早くこの場から逃げたかった。







竹野内 「少しでいいから話しを聞いてほしい」


マルコ 「…」


竹野内 「お願い」


マルコ 「聞きたくない」

竹野内 「ここでUターンするから、家着くまででいいから、聞いて」






必殺 無視。を決め込むわたしをよそに、竹野内さんは話しはじめました。









竹野内 「奥さんのことは…話したらわかると思うけど。ほんとに子供優先の人だから、それは尊敬してるんだよ。若い時からよく頑張ってくれたし、感謝もしてる」



奥さんのこと、悪く言わないところ。
彼らしいなと思いました。






竹野内さんといい、奥さんも、わたしのことを感情的に責めたりしなかった。




わたしはそれが、辛かった。



もっと責めてほしかった。



…気がします。





わからないですけどね。




とにかく行き場のない感情が、どこにもいけず苦しくて仕方がなかったです。





続きます。

こんにちは。
マルコです。


ブログランキング参加してます。
ポチしてくれたら調子に乗ります。

人気ブログランキングへ





引くほど重苦しい空気の中。

そろそろ家に着くかなというときでした。






もう一度、あの知らない番号から着信がありました。






マルコ 「…出るね」






それだけ言って電話にでました。








嫁 「こんばんは。竹野内の嫁です」





奥さんは、とても冷静でした。





マルコ 「…すいません、ご迷惑を、おかけしました」




わたしは散々迷った挙句、「謝罪」を選びました。

逆の立場だった時、相手にどうされたいのか考えた結果です。
でも、今になってもどうするのが正しかったのかわかりません。





嫁 「マルコさん、ですよね。…単刀直入に言います。わたしは、竹野内と別れる気はありません」



マルコ 「…はい」



嫁 「竹野内にも言ってありますけど、あなたたちがどうなろうと子供に対する責任だけは全うしてもらいます」




嫁 「一緒に暮らして、子供の前では普通の夫婦やって、子供の行事にも参加して、離婚するのは子供が成人してからです。それだけは譲れません」



嫁 「竹野内があなたにどう言っているのかわかりませんけど、わたしの要求はそれだけなので」









正直、なんてすごい人なんだろうと思いました。

子供のためといえど、そこまでできるものだろうか。





色々な複雑な感情もあるかもしれない。

でも、この状況で責めることもせず、ここまで言われたら。









わたしには身を引く以外の選択肢はありませんでした。





マルコ 「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」



マルコ 「もう、二度と会いません…」







それだけ言うのがやっとでした。





電話が終わり、いつのまにかもう家まですぐのとこまできていました。



でも竹野内さんはわたしの家を素通りしました。

このページのトップヘ